特定譲渡制限付暗号資産の該当/解除時の入力方法
制度の概要
法人が保有する暗号資産について、一定の条件を満たす場合に「期末時価評価課税の適用除外」を選択できます。
この制度では、「特定譲渡制限付暗号資産」に該当/解除したタイミングで、みなし譲渡(売却したとみなす処理)を行う必要があります。
評価方法(簿価法/時価法)によって、損益が発生するかどうかが異なります。
入力が必要な3つのケース
本ツールでは「手動作成」機能または「共通フォーマット」により入力してください。
① 特定譲渡制限付暗号資産に該当した時(時価でみなし譲渡)
- 処理内容:時価でみなし譲渡 → 損益が発生します
- 入力方法:取引種別「売買」で、ETH → ETH_RESTRICTED として登録
共通フォーマット例
| 取引所 | 取引日時(JST) | 取引通貨名(+) | 取引量(+) | 取引通貨名(-) | 取引量(-) | 取引額時価 | 手数料通貨 | 手数料数量 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| (空欄) | 適宜入力 | ETH_RESTRICTED | 10 | ETH | 10 | (入力不要) | (空欄) | (空欄) |
👉 損益 = 時価4,000,000円 − 原価3,000,000円 = +1,000,000円
② 該当しなくなった時(簿価法)
- 処理内容:簿価でみなし譲渡 → 損益は発生しません
- 入力方法:取引種別「リブランド」で、ETH_RESTRICTED → ETH として登録
共通フォーマット例
| 取引所 | 取引日時(JST) | 取引通貨名(+) | 取引量(+) | 取引通貨名(-) | 取引量(-) | 取引額時価 | 手数料通貨 | 手数料数量 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| (空欄) | 適宜入力 | ETH | 10 | ETH_RESTRICTED | 10 | (入力不要) | (空欄) | (空欄) |
👉 損益 = 0(簿価をそのまま引き継ぎ)
③ 該当しなくなった時(時価法)
- 処理内容:時価でみなし譲渡 → 損益が発生します
- 入力方法:取引種別「売買」で、ETH_RESTRICTED → ETH として登録
共通フォーマット例
| 取引所 | 取引日時(JST) | 取引通貨名(+) | 取引量(+) | 取引通貨名(-) | 取引量(-) | 取引額時価 | 手数料通貨 | 手数料数量 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| (空欄) | 適宜入力 | ETH | 10 | ETH_RESTRICTED | 10 | (入力不要) | (空欄) | (空欄) |
👉 損益 = 時価4,500,000円 − 原価4,000,000円 = +500,000円
注意事項
- 取引額時価:このカラムは入力不要です(空欄のままで問題ありません)。
- 取引日時(JST):実際の取引ではないため、適宜ご入力ください。
- ETH_RESTRICTED:本ツール内での管理用コードです。実際の通貨はETHです。
- 入力を忘れると損益が正しく計算されませんので、必ず「該当/解除」のタイミングで登録してください。
よくある質問
Q. 期末に追加で入力は必要ですか?
A. 該当/解除時に入力していれば、期末時点での追加処理は不要です。仕訳データ上で時価評価損益仕訳の計上外となります。
免責事項
本記事はツールの操作方法を説明するものです。
制度の最終的な適用可否や日付の判断については、必ず顧問税理士にご確認ください。