このページでは、GtaxのDeFi処理機能の使い方を説明していきます。DeFiの取引を行っている方は計算を行うにあたり必要な機能になりますので使用する前に必ずご確認ください。
【目次】
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機能概要
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通常の取引とDeFi取引の損益計算の違い
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DeFiデータ処理機能でできること
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DeFiデータ処理機能の使い方
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STEP1 トランザクション履歴を取得する
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STEP2 トランザクション履歴をアップロード
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STEP3 取引を登録する
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STEP4 登録したデータが正しく反映されているか確認
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時価を自分で入力する
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DeFiデータ登録ページの各項目の説明
機能概要
通常の取引とDeFi取引の損益計算の違い
機能の説明に入る前に、DeFiに関する取引における、損益計算上の問題について説明していきます。
通常の仮想通貨取引所で取得できる取引履歴には、どのような取引なのか、いくらで購入したのか、いくらで売却したのかなど損益計算に必要な情報が記載されているため、Gtaxではその情報を読み取って計算を実施しています。
しかし、DeFiに関する取引では、取引履歴(トランザクション履歴)から取引の内容を判断することが難しいため、企業がお金の流れを記録するように、DeFi取引を行った方がどのような取引を行ったか記録をとる必要があるという特徴があります。
DeFi取引登録機能でできること
DeFiデータ登録機能で、「①DeFiに関する取引のデータをGtaxにアップロード」し、「②取引の内容を判断する(必要に応じて不足している取引の情報を付け足す)」ことでDeFiの取引履歴を損益計算できる状態にすることができます。
この機能を使って行うこと
①DeFiに関する取引のデータをGtaxにアップロード
ZerionというDeFiの取引を管理できる外部サービスのトランザクション履歴をGtaxにアップロード。取引を整理して表示します。しかし、これだけでは計算に必要な情報が足りないので、②で計算に必要な情報を付け足していきます。
②取引の内容を判断する(必要に応じて不足している取引の情報を付け足す)
アップロードした取引履歴の「取引種別」の選択や、取引内容の整理・判断をお客様ご自身で行っていただきます。一つ一つの取引履歴の情報を整理・追加することで、損益計算が実施できるようになります。
DeFiデータ処理機能の使い方
STEP1 トランザクション履歴を取得する
まずはDeFiに関する取引のトランザクション履歴を取得します。 以下の記事を参考にトランザクション履歴を取得してください。
- Etherscanでトランザクション履歴をダウンロードする方法
- BSCScanでトランザクション履歴を取得する方法
- PolygonScanでトランザクション履歴を取得する方法
- Solscanでトランザクション履歴を取得する方法
- Zerionでトランザクション履歴を取得する方法
STEP2 トランザクション履歴をアップロード
「DeFi取引」タブを開き、アップロードをクリック。
アップロードする履歴を選択するモーダルが表示されるので、履歴を選択して「次に進む」をクリック
トランザクション履歴をアップロード
STEP3 要処理ページで取引を登録をする
トランザクション履歴をアップロードすると取引登録画面上に取引が整理された状態で表示されます。しかし、トランザクション履歴の情報から取引の内容を判断できない場合があります。取引の内容を確認し、取引種別を選択し取引を登録してください。
要処理ページで、DeFi(不明取引)処理のタブを開き、表示された取引の取引種別を選択して登録する流れとなります。
■登録・一括登録
①取引内容から種別を判断
②種別を選択
③処理記憶※1にチェックがついていることを確認
④取引を「登録」または「一括登録」※2で処理する
⑤取引一覧に処理した取引が反映されます
※1 新機能「DeFi処理記憶機能」により、処理記憶をチェックした状態で取引を登録すると、次回以降に同じようなパターンの取引が取込まれた時に自動で取引種別がサジェスト(提案)されるため、取引種別をその都度選択する必要がなくなりました。処理記憶適用のフィルターを「有」にするとことで、処理記憶された取引をすべて表示することができます。
※2 「流動性提供の開始」「流動性提供解除」は、一括登録の対象外になります。
■対象外
「対象外」をクリックすると、その取引は損益計算から除外されます。
損益計算に含む必要のない取引は対象外にしましょう。 ※間違えて対象外にした場合でも、後から戻すことが可能です。
■詳細登録
詳細登録では、通貨名・数量の編集・入力が可能な自由度の高い登録方法となります。
「取引種別選択」→「登録」では実態に沿って処理ができない場合や、一つの取引に複数の通貨の動きがありそれぞれ別の処理を行いたい場合等、詳細登録から登録してください。
1、詳細ボタンをクリック
2、詳細ボタンをクリックすると詳細登録モーダルが立ち上がります。
詳細登録では、デフォルトで一つの通貨の動きが一件の取引として表示されます。
元々、「通貨+」にUNI-V2、「−通貨」にETH,UNIがある一件の取引でしたが、詳細登録では「+通貨」の取引、「−通貨」の取引、「手数料」の取引と通貨ごとに取引が表示され取引種別を選択する形となります。
取引種別を選択すれば、通貨名・数量の編集・入力が可能となります。
さらに、各取引の右にある×印をクリックするとその取引を削除できます。
また、取引を追加したい場合は行の追加をクリックすることで空白の取引行を追加することができます。
■流動性提供登録
流動性提供のように、複数の取引の増減を損益として認識する取引の場合、この機能をお使いください。
1、流動性提供の一連の流れにあたる取引の「ペア選択」をクリックします。
2、LPトークンをプルダウンの中から選択してください。
3、次に下の取引一覧から対となる取引を探し、取引の左横にあるボックスをクリックしてください。
4、一連の流動性提供の取引を選択できたらLPトークンの合計が0になっていることを確認してください。
0になっていれば流動性提供からすべて引き出した取引を選択できていることとなります。
次に下の表の流動性提供による増減を確認します。
ここに表示された数値が、流動性提供によって発生した増減となり、マイナス数量の通貨は損失、プラス数量の通貨は利益として損益計算に算入される形となります。
確認を済ませたら、下の「登録する」をクリックして登録してください。
[時価を自分で入力する場合]
DeFi取引登録機能では、詳細登録、流動性提供登録で時価を手動で入力することが可能です。
詳細登録で時価を手動で入力
流動性提供登録で時価を手動で入力
STEP4 登録したデータが正しく反映されているか確認
■登録した取引を確認する
取引を登録したらその登録した内容を確認しましょう。
Defi取引履歴のページのステータス「処理済」を選択します。
「登録済」の取引が一覧で表示されますので、登録内容を確認したい取引の「取引詳細」をクリックします。
「取引詳細」をクリックすると、取引詳細モーダルが立ち上がりGtaxに登録された取引を確認することができます。
「取引詳細」をクリックすると、取引詳細が立ち上がりGtaxに登録された取引を確認することができます。
■登録した取引を解除する
ステータス「処理済」を選択します。
「処理済」の取引が一覧で表示されますので、修正したい取引の「取引詳細」をクリックします。
「取引詳細」を表示しましたら、右下の「登録解除」をクリックします。
「登録解除」をクリックする状態が「処理済」から「未処理」に変わりますので、再度登録ができるようになります。
■登録した取引を一括で解除する方法
状態を「処理済」に変更し、チェックボックスをクリックすると、「一括解除」をクリックすると、「未処理」に変わりますので、再度登録ができるようになります。
■ファイルごと削除する
取引を一括で削除したい場合、ファイルごと削除することで、そのファイルに記載されているすべてのステータスの取引を削除することができます。
DeFi取り込み履歴一覧から削除したいファイル名右横にある削除アイコンをクリックしてください。
ファイルに記載されていた取引が、ステータスに関わらず全て削除されます。
一度削除すると復元はできないのでご注意ください。
また、「計算結果の確定」を行っている取引は削除されませんのでご注意ください。
DeFi取引登録ページの各項目の説明
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絞り込み機能
下記の項目で取引を絞りこむことができます。
- 開始日時~終了日時
- 取引タイプ
- 通貨
- 状態:未処理、処理済、対象外 ※デフォルトで未処理が選択されています。
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- データ取り込みページのアップロード履歴をクリックし、DeFiタブを開くとアップロードファイルを確認できます。
- 項目
- 取引所
- ファイル名
- 取込期間:ファイルに記載されている取引の期間
- 取込件数:ファイルに記載されている取引の件数
- 取込日時
- ダウンロード:取り込んだファイルをダウンロードすることができます。
- 削除:取り込んだファイルを削除することができます。
- 項目
- データ取り込みページのアップロード履歴をクリックし、DeFiタブを開くとアップロードファイルを確認できます。