1.損益計算が「失敗」する原因の考え方
原因①:取り込みデータに不備・不足がある
利用している取引所の取引データがすべて取り込まれていない場合、取得情報が不足することによって、「購入(取得)に先立って、売却の取引がある」や「売却量が購入量(取得量)を上回る」の原因となることがあります。
原因②:特殊な取引がある
ICOやマイニング、エアドロップ、取引所を介さない売買、第三者との通貨の受け渡し等がある場合、取引所から取得した取引ファイルからは実態に沿った取引と識別されず、「購入(取得)に先立って、売却の取引がある」や「売却量が購入量(取得量)を上回る」の原因となることがあります。
例えば、エアドロップの情報は、取引所によってはウォレットへの「預入」の取引として記載されていることがあります。仮想通貨は取引所間での移動が可能である性質から、「預入」は通貨を取得したと処理は行いません。
そのため、エアドロップした通貨を売却した際に取得した情報がない通貨を売却しエラーメッセージ①が表示されることがあります。
2. 損益計算がエラーとなった時の対処方
「2.」では損益計算がエラーとなることの原因について説明いたしました。
では、どの通貨・どの取引でエラーが発生しているか網羅的に確認しましょう。
ここでは「保有数検証機能」を使用します。
詳細の使用方法については以下のページを確認してください。
この「エラー検証機能」から保有数がマイナスとなる通貨を確認し、それぞれの原因を考えましょう。
★保有数がマイナスと場合のよくある原因例
- ハードフォークやエアドロップ
BCHやTRXなどハードフォークやエアドロップが行われた通貨が保有数マイナスとなる場合は、このハードフォークやエアドロップを適切に損益計算に反映できていないことが原因の場合が多いです。 - ICOで取得したことがある通貨
ICOで取得した通貨の保有数がマイナスとなる場合は、ICOで取得した情報を適切に損益計算に反映できていないことが原因と考えられます。 - 第三者との貸し借りや受け渡し、売買
取引所を介さない取引にて通貨を受け取っている場合は、その取引を適切に損益計算に反映てきていないことが原因と考えられます。
★原因が判明したら
保有数がマイナスとなる原因が判明しましたら、必要に応じて手動で取引を追加したり編集しましょう。
Gtaxでは共通フォーマットを使って取引を追加、ブラウザ上で取引を追加、既にある取引を編集することができます。